FC2ブログ
1日1日のニュースを心と日記に記録していく
↓他のニュースは↓
人気blogランキング FC2ブログランキング にほんブログ村 ニュースブログへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】 <
 | トップページ | 

「2度づけ禁止」の大阪からみる「世界食の事件簿」

 【大阪から世界を読む】

 大阪で最も順守しなければならない決まりごとの一つに「ソースの2度づけ禁止」がある。名物の串カツを卓上の容器に入ったソースにつけるのは1回だけという「鉄の掟(おきて)」だ。無駄をなくす「始末」の精神が息づく大阪文化の象徴として全国的にもよく知られている。一方で、サッカーの2014年ワールドカップ(W杯)、16年夏季五輪とビッグイベント開催が続くブラジルでは昨年末、期限切れ食材の発覚が続出しているという。世界中を見回すと、掟破りの食にかかわる事件が頻発している。(木村成宏)

 ■大阪の「食の掟」

 先月、出張帰りに立ち寄った東京・新橋の立ち飲み居酒屋。サラリーマンでにぎわう店内のカウンターの上に置かれたソースの容器には「2度づけお断り」のただし書きが記されていた。

 大阪・新世界やミナミの串カツ店ではよく見る表示だが、東京で見たのは初めて。大阪の「食の掟」の広がりに少し驚いた。

 大阪の多くの串カツ店では、ソースの容器に、串カツ全体をドボっとつけて食べる。このソースは客ごとに用意されているのではなく、ずっと据え置かれたままで、客が入れ替わってもそのまま使い続けられる。

 「2度づけ禁止」の掟は、多くの客が使うソースの衛生上の問題から、一度口にした串カツをソースに再びひたすことを禁じているのだ。

 数年前に騒ぎとなったミナミの高級料亭での料理の使い回しを思い起こさせなくもないが、実によくできた「食のルール」だと思う。作り手も、食べる側も衛生上の問題から2度づけがいけないことを承知し、一方で、多くの串カツが浸ることでソース自体の味に深みが出ることに理解もある。双方に周知徹底されている「暗黙の了解」が、大阪の豊かな食文化をつくっている。

 ■掟破り1位はやっぱり中国

 一方、世界を見回すと、掟破りの恐るべき食の使い回し事件が頻発している。

 チャンピオン級は、中国で数年前から、社会問題化しているリサイクル食用油「地溝油」。排水溝などにたまった油を濾過(ろか)して加熱、沈殿、分離などを繰り返して食用の油に仕上げたもので、日本では「下水油」などとして紹介されている。

 現地からの報道では、年間食用油の消費量約2250万トンのうち、200万~400万トンが廃油から精製されたリサイクル油で、発がん性物質などを多く含んでいるという。

 リサイクル油横行の背景には、中華料理でコメ以上に大切とされる食用油の価格の高騰がある。スーパーマーケットなどで食用油の格安セールなどが行われると、人が殺到、けが人が出る騒ぎがしばしば起こっているほどだ。

 一方で、リサイクル油は生産コストが安く、正規の食用油の価格高騰を受けて、利益がさらに大きくなっているため悪徳ビジネスとしてはびこっている。このため、「マイ油」をレストランに持ち込む客もおり、リサイクル油をめぐる問題は現在も改善されていないという。

 ■韓国の「公然の秘密」

 隣国・韓国でも食の使い回しがしばしば問題視されている。食堂で定食などを注文すると、定食のほかに「パンチャン」と呼ばれるキムチや魚の煮付けなど、食べきれないほどの小皿料理が無料のサービスとして出てくる。こうした料理の使い回しは半ば「公然の秘密」とされていた。

 当局などは、外国人観光客らが多く訪れる1988年のソウル五輪を前に、「衛生的な食べ物」を実現するため、パンチャンを個別に注文するよう求めたが、それまで無料だったパンチャンに料金を支払うことに客が反発。店側も客の減少を恐れて、当局側が求めた制度は定着しなかった。

 テレビ番組などで発覚したことをきっかけに、数年前から、当局は再び、使い回しが判明した飲食店について、営業停止や店舗閉鎖などを罰則を設けるなどして、使い回しを追放する運動を展開している。

 しかし、消費者や飲食店関係者の反発は根強い。当局側は現在、焼き肉を包むサンチュやエゴマの葉、ミニトマトなどで、原形が保たれ、洗ってすぐ使用できるケースなどは再利用を認めるなど、一定のルール作りを進めているとされる。

 ■期限切れ天国ブラジル

 韓国の使い回し追放運動をみると分かる通り、五輪などの国際的なビッグイベントの開催地では、食の問題が話題となることが多い。結局、テレビ局の捏造(ねつぞう)として決着した中国の段ボール片入りの肉まんが話題となったのも2008年の北京五輪開催前だった。

 14年にサッカーW杯、16年に夏季五輪が開催されるブラジルでも昨年末、高級ホテルなどが消費期限切れの食材を使い続け、警察に摘発されるという不祥事が相次いだ。

 最大都市サンパウロで昨年末、こんな事件があった。ホテルは、歌手のマドンナやチベットの最高指導者、ダライ・ラマ14世が宿泊したこともある高級ホテル。内部告発を受けた警察当局が調査に入り、調理場の冷蔵庫を調べたところ、消費期限を過ぎた肉や魚などの食材100キロ以上を発見。なかには3年以上期限を過ぎたもののあったとされる。

 五輪開催地のリオデジャネイロでは、ホテルで食事をした宿泊客が気分が悪くなる事案が続出。例えば、全長4キロに及び、白い砂浜で世界的に知られるコパカバーナ海岸に面したホテルなどを当局が捜索したところ、200キロ以上の消費期限切れ食材を押収した。

 現地の報道では、サンパウロ市警は昨年上半期、市内のスーパーや配送業者から賞味期限切れや傷んだ食品計91トンを押収。賞味期限の張り替えなど、不正行為による逮捕者は140人に上っているという。

 ■2度づけ禁止のありがたみ

 使い回しに、期限切れ…。世界の掟破り恐るべしといったところだが、日本では最近、百貨店などで賞味期限の期間が全体の3分の1切ると、廃棄処分するというルールに見直しの動きがあるという。消費者側からの「もったない」との意見が発端だ。

 それがどんな影響を及ぼすかはともかく、大阪の「2度づけ禁止」のように、作り手、食べる側双方が納得し、しかも暗黙のうちに徹底できるルールがある国は、やっぱり「安全な国」なのだと思う。
ニュース人気ブログ ニュースFC2ブログ ニュースブログ村
 | トップページ | 
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://newsdojo.blog54.fc2.com/tb.php/8967-555530ed
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
【大阪から世界を読む】大阪で最も順守しなければならない決まりごとの一つに「ソースの2度づけ禁止」が阪文化の象徴として全国的にもよく知られている。一方で、サッカーの2014年ワールドカップ(W杯)、16年夏季五輪とビッグイベント開催が続くブラジルでは昨年末、期限...
2012/04/13(金) 23:01:04 | まとめwoネタ速suru