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団塊世代が引退したら、日本は変わるのか?

過去10年、日本の仕事をめぐる状況は様変わりした。

『10年後に食える仕事 食えない仕事』。仕事の未来をマトリックスで4分類している。

インド、中国では毎年数百万人単位でハングリーな大卒者が誕生。また、ネット・通信環境が 大きく改善したことで、定型業務やIT開発を新興国へアウトソーシングできるようになった。仕事の枠を日本人同士で争っていればよい、という時代は終わった。さらに、人口減少に伴う国内マーケットの縮小も追い打ちをかけている。

これから日本の仕事はどう変わるのか? 10年後にも食えるのはどんな仕事なのか。当連載では、ベストセラー『10年後に食える仕事 食えない仕事』の著者であるジャーナリストの渡邉正裕氏が、仕事のプロたちとともに、仕事の未来像を探っていく。

(司会・構成:佐々木紀彦)

【対談(その6)はこちら】

――前回は、「成熟社会でも食える4つのエリア」というテーマで対談していただき、「今後は、介護・福祉、教育、住宅、宗教のエリアが有望」という話になりました。ただ、未だに有名企業志向の強い日本で、こうした業界を目指す人間は増えていくのでしょうか。

渡邉:やっぱり大企業から内定もらった人が、友達、親戚一同から、評価されるみたいなのが現状ですからね。

藤原:「財閥系に決まりました」みたいな。お父さんも娘の結婚式が終わるまでは、その肩書きを残してもらうために、ブランド名が冠された関連会社に行きたがるでしょう。日本の財閥好きは本当にすごい。日本で財閥が解体したというのは、嘘だよね。歴史の本には「財閥解体」と書いてあるけれど、実際は全然そうなっていない。

渡邉:とくに団塊の世代は、そういう価値観に完全に染まっている。それが変わることはないと思う。団塊の世代はあと20年くらい生きるので、それまで日本は、今の価値観から変われないんじゃないですか。

藤原:団塊の世代(1947〜49年生まれ)は約800万人いて、その配偶者や前後の世代も合わせると、1000万人ぐらいになる。その人たちがあと2年で65歳以上になるでしょう。この1000万人の人たちが、第二の人生をどうすごすかは、ものすごい変化をもたらすんですよ。その変化の中身について私はまだ予言していないんだけど、渡邉さんはどうなると思う?

渡邉:彼らは年金を十分にもらえる世代で、勝ち逃げしている。だから、趣味をやったり、一日のんびり過ごしたり、これまでと変わらず生きていくんじゃないですか。

藤原:私の父親は、団塊世代の上の世代。その世代は、ある程度おカネを持っていても、この10年くらい、ほとんど使ってないんですよ。どこか旅行に行くのも面倒くさくて、孫が行くと言えば付いて行くといった感じ。自分のためにおカネを使わないんですよ。団塊の世代はどう? おカネ使う?

渡邉:使わないですよ。おカネを持っていないと、子どもから見放されるという恐怖心があるんじゃないですか。おそらく墓場まで貯金を持っていくでしょう。

藤原:今、日本人は平均で1500万〜2000万円を残して死んでいるんですよね。「もしものときのため」というのがその理由だけど、その「もしも」は大半の人には起きない。

さらに面白いのは、平均的な日本人は、一生涯使う医療費の半分を死ぬ前の最後の2週間で使っている。要するに延命高度医療で。そういうおかしな話が変わるのかなと思うんだけど、なかなか変わらない。

渡邉:団塊の世代はもう変わらないと思いますよ。

藤原:あ、そう。では、日本の未来は決定だね。

渡邉:一番僕が驚いているのは、読売新聞の部数が10年前からほとんど変わっていないことなんですよ。これだけIT化で若い人が新聞を読まなくなっているのに、未だに1000万部。それはなぜかと言うと、団塊の世代が、死ぬまで新聞を読み続けないと気がすまない人たちだから。彼らはとにかく変わらないんですよ。

藤原:団塊の世代がそんなに動かないなら、日本の経済や社会も動かないかな。

――ただ、団塊の世代は、世の中の新しい動きに興味を持っているというか、若い人と関わりたがっている感じはしますよね。

藤原:学校支援地域本部やコミュニティスクールを見ていると、団塊の世代の人たちが関わっている例は多くある。たとえば、和田中の学校支援地域本部の本部長は、伊藤忠商事を57歳で辞めた人。彼は、友人に誘われたのがきっかけで和田中に来て、2年ぐらい算数おじさんをやったところ、お母さんたちに信頼されて、本部長になっちゃった。今では、本部長の仕事が生きがいになっている。

渡邉:要するに、団塊世代は猪突猛進で、ずっと仕事だけをしてきた世代。きっと趣味もない人たちなんでしょう。

藤原:そうかなあ。

渡邉:だから、おカネを使いたくても、使いようがないんじゃないですか。新しい趣味を始めるのは大変ですからね。

藤原:女の人の場合は、バッと仲間と海外旅行に行ったりする。ドイツの古城を巡る旅とか。それまでに育んだ地域社会や趣味の仲間がいるんですよ。

その点、男はけっこう悲惨で、そういうことができないんだよね。団体旅行となると、「なんで、俺が知らない奴と旅行に行かなきゃいけないんだ」みたいになってしまう。となると、やっぱり団塊の世代は寂しく死ぬってことなんでしょうか。


渡邉:ただ、年金がもらえて一応生活には困らないだけ、幸せなんじゃないですか。

藤原:住宅ローンが終わっていれば、年金だけでも食えるだろうね。厚生年金があれば、月に20万円以上入ってくるから。

渡邉:課税しない限りは、団塊の世代は、貯金を抱え込んだまま死んでいくんですよ。しかも、団塊世代から団塊ジュニア世代への相続が起きるまでには、あと20年ぐらいかかる。だから、1500兆円の個人金融資産は塩漬けになると思いますよ。

藤原:相続を早めるには、生前贈与を圧倒的に有利にするしかないよね。37歳から42歳くらいの世代に、少なくとも住宅はドンと相続できるようにするとか。

渡邉:そうですね。

――政治力という点で、団塊世代のもつインパクトはどう分析していますか。団塊世代は、数が多いですし、投票率も高いので、政治的な影響力は持ち続けますよね。

藤原:安倍さんを支持しているのは、誰なのかな。もしかしたら、団塊世代かもね。

渡邉:むしろ、若い世代のネット右翼系の人じゃないんですか。

藤原:今はけっこう右翼っぽいことを言うほうが受けるから。

渡邉:非常に残念なことに。


――団塊の世代が表舞台から去り、藤原さんのような団塊後の世代が各分野で中枢を占めるようになると、日本は変わるんでしょうか。

藤原:今私が一番面白いと思っているのは、40代前後の人たち。グロービス代表の堀義人さんが、次世代のリーダーを集めたG1サミットというイベントを毎年開いているけど、そこに出てくるメンバーはけっこう変わっていて面白い。

たとえば、(経営共創基盤CEOの)冨山和彦さんなんてイケテルでしょ。ああいう孤高な感じがする人がいい。彼のように、とても力強い人材が40代前後にはいる。


渡邉:藤原さんの世代は、バブル崩壊前に就職した世代なので、普通に企業のサラリーマンをやってきた人が圧倒的に多いですよね。

藤原:われわれはすごく優遇されたし、企業に入ってからも大事にされたと思う。直前にオイルショックがあって、ガーッと採用を絞った時だから。リクルートでもわれわれの世代は、大卒の新入社員が30数人しかいなかった。

それが10年もしないうちに、新卒採用がピーク時には1000人にまで膨らんだ。1000人もいたら、会社に大事にされるわけないよね。だから、われわれは高度成長の勢いに乗ったことも含めて、非常にハッピーでラッキーだった。

渡邉:ただ、リクルートはすごく特殊な会社ですよね。あまり普通のサラリーマンの参考にならないような気もするんですが。

藤原:まあ、そうかもしれないね。

渡邉:藤原さんの話は、ちょっとハイエンドすぎるというか、あまり夢がないような・・・。

藤原:なんで? 災害救助予備隊に行くのは、夢あるじゃんよ。

渡邉:自分のお子さんが、災害救助予備隊に入ったり、宗教団体で働いたりするのはOKですか?

藤原:喜んで出しちゃうよ。というのも、1、2年間、災害救助予備隊で過ごせば絶対、自炊できるようにはなるでしょ。自分で洗濯もできるようになる。今の時代、大学生として普通に自宅から通っていると自立した生活はできるようにはならないから。

おそらくすべての親は、子どもを自宅から出して、自立した生活をさせたいという願望を持っていると思う。もちろん、一生、災害救助予備隊に勤めるのはきついかもしれないけど、1、2年であれば親も歓迎すると思うよ。

渡邉:留学みたいなイメージですか。

藤原:そう。4人で同じ部屋を使うシェアハウス生活を強制されれば、精神的にも強くなる。これだけ豊かになってしまうと、それぐらいのことをやらないとダメ。はっきり言うと、豊かになると人は育たなくなってしまう。実家にいるかぎり、親が洗濯もやってくれて、食べ物も出てきて、おカネにもさほど困らないわけだから。

渡邉:ユニクロって、社員に一人暮らしさせるんですよ。実家から通えるところに職場があっても。

藤原:サムソンなんて、会社のビルの上層階に社宅があるんだよ。サムスン帝国はオーナーの持ちものだから、そこで働く人は、使用人みたいな感覚だと思うよ。かつての丁稚奉公に近いイメージだよね。

渡邉:へー、それはすごい。
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