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大富豪が「お堅いメディア」に投資する理由

ニュースメディアの未来が見えてきた

“まじめなニュース”の投資ブーム

今どき「まじめなニュース」ほど将来性のない商品はない。生産コストは高いし、ビジネスモデルは時代遅れ。読者(視聴者)は多様化し、広告は激減しているのに、「メーカー」は昔ながらのやり方に縛られてる。

ところがもはや絶体絶命か、というときになって、意外な救世主が現れた。それも潤沢な資金と斬新なアイデア、それに燃える情熱を持った救世主だ。シリコンバレーの陰の実力者たち(中にはニュースビジネスをここまで追い込んだ張本人もいる)が、突然、ニュースの質と量確保に大金を投資し始めたのだ。

オークションサイトeBayの創業者ピエール・オミダイアはこの10月、グレン・グリーンワルド(エドワード・スノーデンの情報を基に米政府による個人情報収集をスクープしたアメリカ人ジャーナリスト)が立ち上げる計画のオンラインニュースサイトに、2億5000万ドル出資すると発表した。

これに先立つ今年8月には、アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾスが、2億5000万ドルでワシントン・ポスト紙を買収した。つまり投資家が相次ぎ逃げ出している「まじめなニュース」に、わずか2カ月で計5億ドルの新規投資が決まったことになる。


成り金の道楽なんかじゃない

オミダイアやベゾスだけではない。7月にはスティーブ・ジョブズの未亡人ローレン・パウエル・ジョブズが、「チェンジ世代」のニュースサイトを唱えるオジー・メディアに投資。9月に正式にスタートしたばかりのこのサイトには、エンジェル投資家のロン・コンウォイ、シリコンバレーの著名弁護士ラリー・ソンシニ、グーグルの最高法務責任者デービッド・ドラモンドなど、そうそうたるメンバーが投資している。

フェイスブック共同創業者のクリス・ヒューズは、100年以上の歴史があるニューリパブリック誌を買収する一方で、良質記事を集めて急成長中の新ニュースサイト・アップワーシーに投資。ほかにもヴァイス、ヴォックスメディア、バズフィード、ビジネスインサイダーなど、「まじめなニュース」を独特のテイストで提供する次世代ニュースサイトに、大規模な投資が次々と集まっている。

かつてオミダイアとともにeBayを立ち上げたジェフ・スコールは、「社会的に今日性の高い」映画やテレビ番組を作るとして、映像サイトのパーティシパント・メディアやテレビ局のピボットに投資した。似たような例は枚挙にいとまがない。

そこには明確なトレンドが見て取れる。賢いテクノロジー系大富豪の間で、「まじめで質の高いニュース」が突然、魅力的な投資対象として浮上してきた――。

だが落ち着いて考えてみると、これは決して突然の出来事ではない。シリコンバレーの企業はメディアに無関心だといわれるが、幹部クラスは毎日大量のニュースに目を通しており、現在、ニュースメディアが抱える問題点について明確な考えを持っている。それだけに業界の超大物による最近の「買い物」を、単なる金持ちの道楽と見なすのは間違いだ。

「うぬぼれかもしれないが、テクノロジー業界の人間は、自分たちが世界をよくできると信じている」とオミダイアは言う。「だが、それをテクノロジーだけでやるには限界がある。だからコンテンツや発信(放送)に参入するのが、魅力的なアイデアになってきた」。

彼らがニュースメディアにもたらすのは資金だけではない。知的資本への投資も同じくらい重要になるだろう。現在、ニュースメディアほどイノベーション(つまり型破りな発想の持ち主による大胆な行動)を必要としている業界はない。

「もっと多くの人にインパクトを与え、もっと一般的な読者(視聴者)のためになるジャーナリズムを、商業的に持続可能な方法で実現するという意味で、テクノロジーは民主主義の拡大を助けられる」と、オミダイアは言う。

ベゾスの破壊的イノベーション

これまでは比較的小さな企業が未来志向のニュースサイトを作ってきたが、業界再編で失われた良質なジャーナリズムの大きな穴は埋められていない。一時は、優れたジャーナリズムの宝庫である新聞が、デパートのバーゲン会場のように買い荒らされてしまうのではと、懸念された時期もあった。

「新聞は、成り金ビジネスマンのキャリアの最後を飾る勲章にすぎなくなってしまうのかと考えられてきた」と、ニューヨーク・タイムズ紙のマイケル・ジンバリスト副社長(研究開発担当)は言う。「だが今、大きな成功を収めたがまだ若い起業家たちが、長い目で新聞に投資しようとしている。彼らは『壊し屋』であり、(ニュースメディアでも)これまでと同じような提案はしないだろう」。

実際、ベゾスのような「門外漢」の事業主は、長期的な視点に立って事業戦略を見守ることができる(これはアマゾンで成功したアプローチだ)。またオミダイアが投資するたぐいのベンチャーにとって、ニュースメディア業界の参入障壁は消滅したに等しい。デジタル機器の低価格化で、製作とコラボレーションは容易になり、コンテンツは「発信」するだけでなく、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアを通じて「シェア」するものになってきた。

ベゾスとオミダイアを旗振り役に、かつて敵対心をむき出しにしてたテクノロジーとジャーナリズムは、手を組もうとしている。

時代遅れの業界を壊して作り直すのは、2人が得意とするところだ。eBayは個人の売り手と買い手からなるコミュニティを作り上げた。アマゾンは膨大な本の品ぞろえと、「ワンクリック」で完了するショッピング、そして今ではありとあらゆる種類の商品を提供する(アマゾンが持つ商品の配送に関するノウハウは、新聞配達にも役立つかもしれない)。

バズフィードやハフィントンポストに投資してきたベンチャー・キャピタルのケネス・レーラーは、オミダイアが投資するニュースサイト(まだ名前も決まっていない)は有利な立場にあるという。

「自由な環境で新しい事業をスタートできるのは、大きなチャンスだ。伝統ある報道機関を引き継ぎ、考え方を変えさせるよりもずっとラクだろう」と、レーラーは言う。とはいえ、新生ワシントン・ポストでも、オミダイアのニュースサイトでも、デジタルイノベーションが指導的な役割を果たすだろう。「テクノロジーを(コンテンツと)同じくらい重視しなければ、現代のメディア企業の成功はありえない」。

メディアビジネスでは、ひとつのプラットフォームに消費者を集め、その上をあちこち動き回らせ、買い物をさせることが重要だ(それくらいMBA取得者でなくてもわかるだろうけれど)。iTunesは値段の異なる安価な商品をたくさん用意して、iPodのような高付加価値のデバイスの売り上げに貢献している。逆にアマゾンはキンドルという安価なデバイスを使って、利幅の大きいコンテンツの売り上げを伸ばしてきた。

こうした戦略をいわば逆算してニュースの製作に生かせば、また、新聞社(出版社)がニュースを届けるだけの存在から、読者(視聴者)との関係を深めてその消費意欲をかき立てる存在へと変身すれば、大きな変化が起きるかもしれない。


カギは徹底的なカスタマイズ

昔ながらの問題にイノベーションを持ち込んだからといって、その問題が解決するとはかぎらない。だがそれが大きな可能性を生み出すのは確かだ。「ジェフ・ベゾスとピエール・オミダイアには、ハッカーに似た精神がある。従来は当然と考えられてきたやり方を否定し、使える手段は何でも使うという型破りな方法で問題を解決しようとしている」と、メディア向け記事の売買を仲介するコンテントリーの設立者シェーン・スノーは言う。

アマゾンは、顧客それぞれの好みやニーズを細かく反映したページを示すことで、多くの顧客を「買い物」に誘導している。

「ある記事を100万人が読んでいたらすばらしいことだが、重要なのは、どうやってその100万人にもう1本記事を読ませるかだ」と、ビジネスインサイダーのヘンリー・ブロジェットは言う。「アマゾンはビジターごとにサイトをカスタマイズすることにかけては、すばらしい仕事をしている。彼らは数え切れないほどのテストを繰り返し、ほとんどのメディア企業がやらないような方法で、情報の粘着性と顧客との結び付きを把握している」。

アマゾンが成功した理由のひとつは、たったひとつのサイトを提供するのではなく、顧客ごとにカスタマイズされた無数のサイトを提供しているからだ。だとすれば、オンライン版ワシントン・ポストの記事の最後に、「この記事を読んだお客様は、これも読んでいます」という文句が表示されるようになる日も遠くないかもしれない。

ニュースメディアとハイテク大富豪たちのパートナーシップは、今後も楽しく見物できそうだ。両者の間には多くの違いがあるけれど、一種のユートピア的理想主義を持っている点では共通している。そこには「人間の手で作られたものは、ほかの人間の人生を豊かにすることができる」という信念がある。
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