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クリスマス☆イルミネーション、各地で開始 地方の演出力がスゴい

 冬の夜を彩るクリスマスイルミネーションが各地で始まっている。電飾のきらめく都会のデートスポットのイメージだが、近年は冬場の観光誘客に活用する自治体が増え、専門家は「地方の演出力が高くなっている」と指摘している。(寺田理恵)

【フォト】浦安ではXマスツリーの飾り付け大会も

 ◆通年型観光へ

 「為替レートが回復したおかげで中国や台湾からの観光客が増えてきた。まだ日帰り客が多いが、冬の閑散期に夜の景観を整備することで宿泊客の増加につなげたい」と話すのは、北九州市門司港(もじこう)レトロ課の担当者。

 明治から昭和初期にかけ、大陸貿易や石炭輸出で栄えた同市門司区の「門司港レトロ地区」は港町としては衰退したが、明治・大正期に軒を連ねた商社や銀行の建物を生かし、観光地としてよみがえりつつある。

 今年は、まちづくり団体と共催で新たに「大正浪漫」をイメージしたイルミネーションを始める。23日から来年2月23日まで、レトロ調の7色のキャップを付けたLED(発光ダイオード)電球で街路樹を飾り、ロマンチックに演出。名称を漢字表記にこだわった「門司港レトロ浪漫灯彩」とするなどアジアからの観光客を意識した。

 神奈川県藤沢市の江の島はイルミネーションに力を入れた結果、関東地方有数の人気スポットに成長した。「12月から定期観光バスの運行が始まる。急いで島内に大型バスの駐車場を整備しなければならない」(同市観光課)と勢いづく。

 湘南といえば夏の観光地だったが、10年前に展望灯台が建て替えられたのを契機に同市は通年型観光へと転換を図った。「海水浴客数は気候による影響が大きく、年間100万人程度の違いも出る」(同)のが、その理由だ。

 かつてクリスマスを中心に実施していたイルミネーションをバレンタインデーまで拡大。同課によると、同市を訪れる年間観光客は10年前の約850万人から現在の約1500万人超に増加した。江の島を訪れる人の数は夏と冬で変わらなくなったという。

 今年も同市や江ノ島電鉄などで構成する実行委員会主催で30日から来年2月16日まで光の祭典「湘南の宝石」が開催され、展望灯台をライトアップするなど島の頂上を中心に幻想的な光の大空間が出現する。

 ◆3Dによる演出も

 民間施設もイルミネーションを集客に生かす。富士山を望む遊園地「富士急ハイランド」(山梨県富士吉田市)では今夏、入り口に入場無料のテーマパーク「リサとガスパールタウン」を開園。イルミネーションを通年で実施している。9日からクリスマス仕様になり、同県で初めて「3Dプロジェクションマッピング」(建物や空間などに映像をぴたりと重ねて投射する技術)による演出を取り入れた。

 富士急行の担当者は「周辺は昼間の観光施設が多く、イルミネーションは富士山観光に来た方が夜に立ち寄る人気スポットとなっている。世界遺産登録を契機に外国人の観光客が増えており、認知度を上げたい」と意気込んでいる。

 ■日本人は明かり好き 夜景に経済効果期待

 「日本人は昔から月をめでるなど明かりが好き」とみるのは、夜景プロデューサーの丸々もとおさん。「東日本大震災後に節電で明かりが減ったが、灯火は希望や平和の象徴であると気づいて再点灯していった」と指摘する。

 夜景は宿泊を伴う観光客の増加による経済効果が期待できるため、近年はイルミネーションに力を入れる地方自治体が増えているという。「夜の観光資源が他にもある都会より、地方で演出力や技術が進化している。有料で見せる日本独自のシステムが成功した施設もある」と話している。

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