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<かんきつ類>北国・山形の離島で栽培可能な理由は

 ◇東北温暖化と日本海の水温上昇で

 温暖な地域が産地のはずのかんきつ類。山形県酒田市の離島・飛島で温州ミカンやスダチなどが栽培されているという。吉村美栄子知事も大層な力の入れようだという。なぜ、わざわざ雪国・山形でミカン栽培?【前田洋平】

【地球温暖化の目撃者】ペンギンの楽園急変 南極、繁殖期の夏に激しい嵐

 「これ、ミカンなんです」。毎週月曜日に開かれる吉村知事の記者会見での一コマ。手元に置かれたまだ緑色のミカンを持ち上げ、飛島で収穫された温州ミカンだと説明する。「もぎたてで、数日で黄色く色づきます」。何だか誇らしげだ。

 「特に寒さに強い品種というわけではありません」。県農林水産部の阿部清・技術戦略監が説明する。「だったらなぜ、ミカンの栽培が可能なのか」。記者のけげんな顔を見ながら、阿部技術戦略監は説明を続けた。「東北地方が暖かくなっているのです。一種の地球温暖化対策です」

 温暖化対策と言えば、省エネルギーなどがすぐに思い浮かぶ。だが、県は温暖化傾向にあることに「適応」し「活用」することも必要だという「発想の転換」から、ミカン栽培に取り組み始めた。

 県は2010年、「地球温暖化に対応した農林水産研究開発ビジョン」を策定。県の内陸の平均気温が100年で1.2度上昇していることから、農作物は暑さに強い品種に変えることを挙げた。

 米や野菜は品種を変えれば良い。だが、数年間かけて育てる果樹は、一度植えてしまうと簡単に別の品種に取り換えることは難しい。そこで早い時期から、温暖な地域の果樹を育てることで、新たな産地形成の可能性を生み出すことも提言した。

 10年から飛島での試験栽培が始まった。スダチ、ミカン、ユズ、デコポン、レモンのかんきつ類5種。3年目を迎えた今年、ようやく実がなった。スダチは3本の木から60個も収穫できた。

 「味も申し分ない」。阿部技術戦略監は胸を張る。

 しかし、なぜ飛島で試験栽培なのか? 「飛島は内陸と比べても、県内で一番温暖な場所。更に日本海が暖かくなっているため、飛島の気温は真冬でも氷点下4度程度にしか下がらない。冬場に囲いを作って海風をやり過ごせば、十分育てられる」と阿部技術戦略監は説明した。

 そして、こう付け加えた。「温かい日本海は、漁業にも大きな影響を与えています」

 県水産課によると、日本海の水温は、100年で1.5~2度も上昇した。そのため、瀬戸内海などで水揚げされるサワラやクロマグロ、トラフグが10年ほど前から庄内沖で水揚げされるようになった。代わりに、スケトウダラやカラフトマスなどの漁獲量は減ったという。

 同課の大井明彦主幹は「漁業者はこうした変化にも柔軟に対応している」と言う。

 庄内沖で取れたサワラをブランド化し「庄内おばこサワラ」として販売する17人の漁師のグループが10年に誕生したのだ。

 サワラを船上で素早く絞め、鮮度を維持する。品質が認められ、昨年は築地市場で1キロ2124円の高値が付き、「日本一」との評価も得たという。

 阿部技術戦略監は「気候変動は、農水産業に大きな変化をもたらしている。今後の農業は、気候とのつきあい方を考えていかなければならない」と力を込める。

 「庄内沖で水揚げされたサワラを飛島産のスダチをさっとかけて食べる。そんな粋なことができる日が来る」と目を細めた。

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