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極上の旅を約束 はやぶさ「グランクラス」の究極シート

【開発ヒストリー】

 国内最速の新幹線「はやぶさ」が3月5日、デビューする。鼻先が長く伸びた印象的なデザインの先頭車両に設けられるのが、JR東日本が“新幹線版ファーストクラス”と位置づける最上級の「グランクラス」。極上の旅を約束してくれるのが、「疲れ知らずの究極のシート」。高級シートで知られるドイツの専門メーカーを中心とした開発陣の努力の結晶でもある。

 ■レカロに白羽の矢

 グランクラスの開発プロジェクトは、平成20年の初め、「スーパーグリーン車(仮称)」としてひそかに走り出した。

 理由はグリーン車の利用客から上がってくる声だ。「もっとゆったりとした空間を」「もっと快適にすごしたい」…。今のグリーン車に物足りなさを感じる利用者が少なくないことは、明白だった。

 「ファーストクラスと呼ばれるにふさわしい最上級のくつろぎと癒やしの空間を作り上げる」。JR東日本運輸車両部車両技術センター課長、遠藤知幸さんは、こう決意した。

 開発で最も力を入れたのがシートだ。「どんな体型の人が、長時間座っていても疲れない」ことが、遠藤さんが自分に課した絶対条件だった。

 その条件を満たせるメーカーとして白羽の矢を立てたのが、ダイムラー、ポルシェなどの高級自動車メーカーや、日本航空など航空会社にシートで定評があるレカロだ。
 レカロはその年の秋、川崎重工業、日立製作所とともに正式に開発事業に名を連ねることになった。
 ■苛酷な使用条件
 しかし具体的に開発がはじまってみると、レカロといえどもことは簡単ではなかった。「航空機や自動車のシートとは勝手が違った」(レカロのエンジニアリングダイレクター大島正敏さん)ためだ。
 第一に、新幹線は上りと下りで方向が変わる。そのためシートは終着駅のたびに、向きを変えることができなくてはならない。
 さらに、過密ダイヤもシート開発の条件を厳しくする。東京駅では、新幹線は最短12分で折り返す。車内清掃にあてられる時間はわずか7分。その間に清掃員は大急ぎでいすを回転させる。シートを慎重に扱っている余裕などはない。当然、シートに大きな負担がかかることを想定する必要がある。
 迅速な作業に耐えられる強度確保のため、何度もテストを繰り返し、補強を重ねた。
 ■ベンツの後部座席
 肝心の座り心地では、レカロの提案で鉄道シートとして、かつてない工夫が加えられることになった。
 「ベンツの最高級ブランド『マイバッハ』の後部座席のリクライングの動きを新幹線でも再現したい」
 マイバッハのシートは、電動リクライニングを採用し、背もたれと座面をスムーズに動かし、利用者に快適な角度を提供している。そこで開発中の新幹線のシートにも電動を採用することにしたのだ。
 ただ走行中の車内では、電力使用量が限られる。シートに仕込んだ4つのモーターのうち、一度に動かせるのは2つまでだ。その2つで、利用者に極上の居心地を提供しなくてはいけない。
 大島さんは「どの角度で止めてもシートの利用者がリラックスできるポジションを見つけるのに苦労した」と明かす。
 コンピューターやモデルを使って、背もたれと座面の動き方や角度を検証するのに、8カ月を費やした。モデルシートづくりも回を重ね、5代目でようやく、条件を満たしたモデルとなった。今年初めのことだ。
 開発陣はすぐ、JR東日本の経営陣の評価を求めに出向いた。
 本社に真新しいシートを持ち込む。開発陣が固唾を飲んで見守る中、清野智社長がシートに身を沈めた。
 「これでいいんじゃないか」
 返ってきた満足そうな笑みを映すように、開発陣の表情にも安堵の色が浮かんだ。このシートを持つ特別な車両には「グランクラス」の名が与えられた。
 はやぶさのグランクラスは先頭車両だけ。座席も18だけの特別仕様だ。利用するには「グランクラス料金」を上乗せする必要がある。東京-新青森で利用する場合は1万円。グリーン車料金の2倍だ。
 極上シートに座ってみれば、その名と料金に恥じない価値を感じられるだろう。(米沢文)
 【グランクラス】JR東日本3月5日、東北新幹線で運行を始める最新鋭車両E5系「はやぶさ」に導入する最上位の車両。先頭車両に18席だけ設けられ、前後のシートの間隔を1300ミリとJRとして最大幅を確保、座面も従来のグリーン者の475ミリから520ミリに広げた。車内では訓練を積んだ専任のアテンダントが接客する。食事は青森産や東京産の食材を使った和食と洋食から選べ、アルコールも無料で提供する。料金は東京-新青森間で、運賃、はやぶさの特急料金を含め2万6360円。5日に売り出した一番列車はわずか10秒で売り切れた。
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